自分が自分でなくなることを真剣に前向きに恐れている人だと感じた。 でも(だから?)人一倍仲間を大切にするものだからどうしても人間味というか温かさが滲み出る。

六角 精児さん

「困難な仕事はいつもの仕事のつもりで、いつもの仕事は特注のつもりで臨む」。 この夏に畳の棟梁が教えてくれた。 気負わず油断せずということか。 

特別な人を撮る時、どれだけ緊張しないかが分け目だ。 それを察してか慣れ親しんだ「兄ちゃん」のように和ませてくれましたが撮った私の手は汗ばんでいた。

横内 謙介さん

公演を観て、厚木での打ち上げに合流し、同じ電車で帰った。
「高いところを見続けていきたい」。
彼の発した言葉にバッグに仕舞ったカメラが蠢(うごめ)き出して、「今撮っとけ!すぐ撮れ!」、と命令する。
撮ってよかった。 だって今度撮れる時は見上げて撮らなくてはならないから。

早川 佳祐さん

じっくりと聞き、柔らかく語るその人の奥にあるものに近づこうと取り出したカメラで焦点を探った。 そこでは暗闇を破ったばかりの朝の光が水面を沸騰させているような情熱の風景が広がっていた。
その5ヶ月後、熱源にはまだ辿りつけないながらも代わりに二つの言葉をくれた。これから私の命を謳歌していくための大切な宝であり道しるべだ。

泉 英一さん

デスペラード公式HP: http://www.desperadoweb.net/

古くからの友と夫人に連れられて入った一見(いちげん)のカメラにピースをしてくれた看板娘。 60年の歴史が終わってしまうかどうかのお店の危機を乗り越えてもなお微塵の疲れも見せない。 きっと常連さん全員のお母さん。 ここに掲載するのに勇気も躊躇もあったけどこの微笑みをご馳走された者同士。 許してもらえると高を括っている。 

斎藤 雅子さん

(つるかめ食堂 奮戦記)
http://www.youtube.com/watch?v=f2Kv9TjRePM

大人たちの身勝手によって翻弄される小さな命たち。しかし舞台が進むにつれて誰の魂も重さに変わりは無いことに気付くことになる。
筋肉質ではあるだろう頭脳からアイデアが総て絞り出されるにはきっと相当の魂が必要とされる。 楽日を終えた脚本家の安堵の瞳にはそれが溢れ出ていた。

門 肇さん

https://www.facebook.com/hajime.kado?fref=ts

長年インテリアデザイン界をリードし、現在は山間の心温まる町に暮らし家具作りにまい進している。 線が持つ意味を教わってその椅子に座ると線は面となり生き生きと私を受け止める。
材料の長所や弱点を把握し、咀嚼することで正解が「天から降りて来る」とのこと。私の正解が降りて来たときは是非教えて下さい。

木村 戰太郎さん

アトリエすぎのこHP http://www.a-suginoko.com/

深く温かい目は新幹線を間近に望める窓ごしの夕景を映していた。
視線の先は故郷、あるいは未来への挑戦?
ハリウッドで映画会社を立ち上げた頃を話す彼の差し向かいに居ると、野球少年とキャッチボールをしているような気分になったのはなぜか。

澁谷 敏旦(としあき)さん

大地と寝食を共にする人は純粋で大きな魂が心の中心にある。
そんな風に人を感じたのは久しぶりだ。
夏は数多のテーブルを緑に彩る枝豆たちの大きなお父さん。
その手によって大地から旅立つ子供たちをじっと眺めてた。

公演のあと、おしゃべりする機会に恵まれた。 「観客にたくさんパワーをあげちゃうとご自身から力がなくなってしまわないのですか?」との愚問に対して、舞台より少し低めの、でも鳥のさえずりのような綺麗な声で、「生活そのものかな? …パワーが満タンになるんです」。
温存は枯渇への道と覚えた次第…

野口かおるさん

公式ホームページ http://noguchikaoru.com/